ヒラヤマ (Hirayama)


「月探査情報ステーション」に日本人に関わる月面の地名の一覧があり、日本人の名前がついたクレーターが10個、谷が2か所あるそうです。そのうち7個のクレーターは月の裏側にあるため、地上からは見ることができません。ただしヒラヤマ・クレーターは月の裏側とは言ってもかなり表側に近いところにあるため、秤動(月の首振り運動)の条件が良い時には月の縁ギリギリに見ることができます。オリエンタレベイスンの中央にある東の海のような感じでしょうか。
ですから日本人の名前が付いたクレーター10個のうち、地上から全く見ることができないのはハタナカ、キムラ、ムラカミ、ナガオカ、ニシナ、ヤマモトの6個になります。

ヒラヤマはスミス海の南東側にある直径132kmの大型クレーターです。日本人の名前が付いたクレーターでは最大でコペルニクスの約1.5倍あり、ラングレヌスとちょうど同じ大きさです。しかし地上からは大変見えにくい場所にあるため全く目立たず、月面図や月探査機の画像を頼りにスミス海から辿ってようやくわかる程度です。上弦側だとなるべく細い月のほうが地形の詳細がよくわかります。満月直後に捉えることができれば面白そうですが、よほどタイミングが合わないと難しそうです。

ヒラヤマは天体力学、古暦の研究で有名な平山清次氏と、東京天文台(現・国立天文台)第2代台長の平山信氏の二人の名前が付けられています。

2015. 3. 26 μ250
 
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月探査機 LROの画像 (NASA/LRO Image) 
矢印の大きなクレーターがヒラヤマ。中央がスミス海

 
 ルナ・オービターの画像 (NASA/Lunar Orbiter Image ii_196_m)