月はなぜついてくる?

月はなぜついてくる?

夜道を歩いているといつまでたっても月が自分についてくるように思われることがあります。本当についてくるのでしょうか?

もちろんそんなことはありません。それぞれの人が違う方向に歩いているのですから、ひとつしかない月がみんなについていけるはずがありません。

新幹線に乗って富士山を見た経験のある人は多いでしょう。新幹線は非常に速いスピードで走っているので電信柱や近くの家などは飛ぶように去っていきます。しかし遠くにある富士山はいつまでたってもなかなか動きません。つまり近いものほど速く動き、遠いものはなかなか動かないように感じられるのです。

月は約38万kmの彼方にあり、新幹線からみた富士山とは比べ物にならないほどの距離があります。そのため歩いたり車や電車から見ている程度では月が見える方向はほとんど変化しません。それに対して手前に見えている建物や風景はどんどん後ろへと過ぎ去ってゆきます。そのために月が自分についてくるように感じられるのです。

また月は夜空の高いところで明るく輝くことが多いので、とても目立ちます。そのため何となく気になってしまい、余計に自分についてくるような気持ちになってしまうのかもしれません。